十九世紀(二)列強: ナポレオン三世　カヴール　ビスマルク　地図を変えた男たち

内容紹介

1848年、ヨーロッパ各地に吹き荒れた革命は、力によって押さえつけられた。だが、列強の協調と保守正統に基づいたウィーン体制は、確実に終焉を迎えようとしていた。ウィーン体制保守の権化・オーストリア。そのオーストリアからの独立を目論むピエモンテ・サルデーニャ王国。同じくドイツ連邦の主導権を争うプロイセン。不凍港を欲して南下を繰り返し、イギリスに対抗するロシア。失われた栄光を再び取り戻したいフランス。これら諸列強の勢力均衡を図りながら、世界の覇権を目指すイギリス。そしてこれら列強の思惑が1853年、クリミア戦争で衝突する。