2023/08/01
タイトル | 親がやらねば 誰がやる: 子どもと共に生きるための82の話 |
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作者 | 井上 達也 |
発売日 | 2017年11月30日 |
価格 | 定価:本体 2,090円(税込) |
内容紹介
東北の私立高校3校に勤務してきたが、常勤になった学校から定年退職した学校まで2校では、ずっと保護者担当だった。そればかりでなく、「私学を語る親たちの会」という県内の私立高校の親たちの集う会にも長らく顔を出していた。ほぼ、教員人生のほとんどが保護者担当といえた。 保護者たちとつきあって、子育てに対する信念を聞かせてもらってきた。また、クラス担任、部活顧問をしている中で、生徒たちから親のことが語られたこともあった。これらの話は、私一人の胸に納めておくのにはあまりにもったいないと思われたので、保護者編集の校内新聞に掲載してきた。また、年に2回の新聞では足りなかったのでメルマガを発行した。話をそのまま記すことはできないので、話をタネとして別のものに置き換えるなど工夫した。 親が語った信念が教育として正しいものか、疑問のあるところもあるかもしれない。ただ、子育ての土俵で追い詰められ、自分なりに真剣に取り組んだ結論だ。口では「先生、頼みますよ」とはいうものの、子育ての最終責任は親にしかないのだという、親たちの迫力がしみじみ感じられたものだ。 話を聞いて自分なりに思いいたった感想を述べたものもある。それも深い洞察とはいえないものだろう。だが、親たち、生徒たちと交流した現場の空気から醸し出されたもの。その風合いを味わってもらえたらと思う。