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外国人消防団員の理論と政策

time 2023/05/18

タイトル 外国人消防団員の理論と政策
作者 松下啓一
発売日 2023年4月20日
価格 定価:本体1,320円(税込)

内容紹介

松下啓一(地方自治研究者・政策起業家、元大阪国際大学教授、元相模女子大学教授)。専門は現代自治体論、「励ます地方自治」を展開。26年間の横浜市職員時代は、総務・環境・都市計画・水道などで調査・企画を担当。関連図書として、『定住外国人活躍政策の提案 ―地域活性化へのアクションプラン― 』 萌書房2020年(神奈川県政策形成実践研究会)
【内容紹介】
外国人は、法的には管理の対象である。もう少しソフトにいうと、これまで外国人は、日本にとっては、お客さんだった。
しかし、気がつくと、日本は世界第4位に移民大国になり、在留外国人は300万人近くまで増え、日本の総人口の3%近くにもなっている。日本に住み続ける定住外国人も多くなってきた。
外国人の増加とは反対に、日本人の少子・高齢化は急速に進み、日本社会はヒト、モノ、カネなど、さまざまな点で縮減し、余力をなくしている。
もともと外国人の消防団員をめぐる議論は、「目の前に火災が起こっているときに、その火を消す仕事に就くことができるかどうかの資格」を問う問題であったはずであったが、公権力の行使という観点から議論が進められてきたため、火災の消火活動等に日本国籍を求めるという方向に政策が進んできた。
消防は暮らしやすいまちづくりの基本という原点に戻り、まちづくりの視点から外国人消防団員を見ると、もうひとつ別の議論ができるように思う。
本書は、地域に暮らす住民として、まちのために何ができるのか、何をなすべきなのかという観点から、外国人消防団員の理論と政策を論じたものである。
【目次】
はじめに
第1章 消防団の概要
1.消防団の意義と位置づけ
2.消防団を取り巻く現状と課題
3.消防団の方向性
第2章 定住外国人政策の変遷
1.在留外国人の増加と定住化
2.定住外国人政策の展開-管理から協働・活躍へ
第3章 外国人消防団員の現状
1.外国人消防団員の論点-ポイントは公権力の行使
2.自治体の状況
3.横浜市の制度
第4章 外国人消防団員の考察
1.公務員論を越えてーまちづくり論からの再構築
2.公権力行使の論理解釈
おわりに

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