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破れ口に立って: 亀裂と和解ー関係性の回復

time 2022/11/11

タイトル 破れ口に立って: 亀裂と和解ー関係性の回復
作者
発売日 2022年11月11日
価格 定価:本体2,893円(税込)

内容紹介

【作品紹介】 ある人は、『人生の悩みの大半は、人間関係にある』と、語っている。 親密な関係にあった者同士が、ある時、突然に、絶縁状態になるなどは、日常茶飯事的に起きている。又、セクハラ、 パワハラ、いじめ、無視、疎外、排他…関係性の亀裂や対立は、社会的な問題となっている。紛争や戦争は関係性の 断絶の最たるものだろう。個人的から国際的な問題にまで拡大している。たかが関係性、されど関係性である。 『仲良きことは美しきかな』…誰もが、この美しさを願うのだが。良好な関係性を保つことの、いかに難しいこと か…。こんな問題意識を抱えながら、文才もなく、誇るべき履歴も肩書もない凡人が、老境に至って、心に思い浮か ぶことを小説の形にしたのが、本書である。その思いとは?それは、次の例話が語ってくれている。 ある浄土宗の僧侶の法話。彼は、「真の幸せは、人との比較に基づく相対的な関係性にではなく、人を越えた方との 関係性から生じる」との趣旨を語られていた。又、ある老婦人は、「ご先祖様に見守られながら、感謝の日々を送って いる」と、ひとり暮らしの心境を語られていた。このお二人の関係性の基になっているのは、それぞれ、超越者、ご 先祖様…との違いはあるが、一般の単一的な関係性と別な次元での親密な関係性である。更に、この関係性を、もっ と、端的に示しているのが、次の聖書の中のヨハネの言葉である。『神がこのように私たちを愛してくださったのであ るから、私たちも互いに愛し合うべきである』関係性の二重構造と言えるだろうか。人間を越えた方との関係性が、 縦軸となり、それに、相対的な人との関係性が、横軸として組み合わされている関係である。大いなるものから愛さ れている縦との関係性が基となって、横への愛するという関係性が生み出されている。関係性を成り立たせる不可欠 な要素として、他者を赦し、受け入れることの出来る寛容性であるとするなら、その源泉は、この関係性にあるので はないか。ここに、相対的で単一的な関係性から生じる亀裂や対立を和解させる『キー』が、あるのではないか。 …とても、硬い紹介文になりましたが、簡潔に要約しますと、この小説は、前編の離婚の傷跡を抱える人物の転住 先の離島で繰り広げられる出来事(出会い、対立、分断、死別…などなど)と、後編の火葬を終えた帰途の車中で交 わされる回想や会話などの場面から構成されているものです。長編となりましたが、ドラマの展開と同時に、其々の 場面での会話や回想にも、熱い思いが込められていますので、味読して戴ければ幸いです。 私事ですが、以前、【ふと、立ちどまって】(エッセイ)を自費出版しましたが、今回、オンデマンド印刷によって、 拙著が、世に出ることになったのは、貧老生にとって望外の喜び。仲介の労を取って下さった【スリースパイス】の 安穂明日菜様に感謝します。POD印刷の進出により、思いを形にする上で、これまでの高い壁が低くなりました。 チャンス到来!皆様も、是非、心に温めておられる思いを形にされてみては、如何でしょう! 【著者紹介】 中尾勝憲(なかおまさのり) 北九州市小倉北区在住 二つの大学で文学と神学を学んだ後、北九州の西南女学院中高で、長年、学校教育に携わる。 定年退職後、年長者大学で写真クラブに属しながら、老人ホームでのパート職、放課後児童クラブでの勤務に従事 する。現在は、デイサービスでの講話を担当中。 これらの間、その時々の発見、感動や思索を小説、詩歌、俳句、エッセイなどに書き留める。 *文芸賞受賞―小倉北区芸術祭で、小説「島の夕陽」「老人ホームの人間模様」更に、「短歌部門」において北九州 市長賞を受賞。その他、「詩歌」「エッセイ「釣りへのアクセルペダル」など)」部門において、議会議長賞・教育委員 会賞…などなど、多数を受賞。 *趣味の写真では、各種の写真コンテストで受賞…K芸術祭で美術館長賞、報道連盟賞の銀賞。その他、K水道局 百周年記念フォトコンテストで最優秀賞。西写協コンテストで特別賞。…などなど多数を受賞。

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